両親学級って何をするの?旦那として参加した感想を内容とともにご紹介
「両親学級」とは、主に出産を控えている夫婦が、赤ちゃんが生まれるにあたって心得ておきたいこと、赤ちゃんの抱っこの仕方、沐浴のやり方などを教わることができる場です。
あらかじめ講義形式や体験実習などの形でプログラムが組まれていますが、それ以外にも、同じ状況の夫婦と知り合いになれたり、出産や子育てに関するアドバイスをもらったりできるため、参加するメリットは非常に大きいと言われています。
私もまだ子供が生まれる前、両親学級の存在を知りましたが、最初は「別に参加しなくてもやっていくうちに何とかなるだろう」と思っていました。
ですが、実際に参加して色々な体験をしたことで少し考えが変わり、今では両親学級に参加して良かったと感じています。
今回は、両親学級に参加して感じたことや、参加するにあたってのポイントなどをお伝えいたしますので、参考にしていただければと思います。
申し込みから会場入りまで
私が参加した両親学級は、住んでいる地域の自治体が二ヶ月に一度、丸一日かけて行っているものでした。
一般的に両親学級は、地方自治体のほか、産婦人科や大手の赤ちゃん専門店などで行われています。
地方自治体が行っているものは市役所のホームページに記載されていることがほとんどなので、まずはこちらを見てみると良いでしょう。
両親学級への申し込みですが、市役所の窓口に申込用紙があったり、電話で受け付けていたりします。
我が家は自宅から市役所まで遠かったため、担当課に直接電話して申し込みをしました。
両親学級に持参するように言われたものは、主に母子手帳、筆記用具、必要に応じて飲料水などで、特にあれもこれもと持っていく必要はありませんでした。
ただ、冬だと体が冷えないようにひざ掛けがあると助かりますし、当日に赤ちゃん関係の冊子や資料がいくつか配られましたので、それらを入れられるリュックサックなどがあると良いでしょう。
両親学級でやったこと
いよいよ参加当日となりました。
若干緊張しながら会場に着くと、既に何組かのご夫婦がいらっしゃいました。
トータルでは、30組程度だったと思います。
開催する自治体にもよるかと思いますが、結構多いんだなという印象でした。
ここからは、両親学級のプログラムを受けて実際に感じたことを、まとめていきたいと思います。
最初は座学によるレクチャー
午前中は、産婦人科の先生による講義で、主に下記のようなものを教わりました。
●赤ちゃんがお腹の中で成長する過程
●妊娠中の栄養の取り方
●退院後のお世話
●母乳育児について
●産後の生活について
●トラブル時の対処方法
正直、ここで教わるまで知らないものがほとんどでしたし、知っていても「何となく」でしたが、この座学を通して、より具体的に理解することができました。
お腹の中で赤ちゃんが大きくなるにつれて内臓が圧迫されるため、妊婦さんの食欲が落ちると言うことや、授乳の後げっぷをさせる体勢は一つではないなど、知っておいて決してマイナスにならないことばかりでした。
既に把握されている方々からすれば、あたりまえのことと感じるかもしれませんが、ぼんやりとしたイメージがはっきりと形になったのは自分の中で大きな収穫でした。
沐浴の練習で四苦八苦
午後は、体験者が実際に手を動かして体験するプログラムとなっており、両親学級では必ずと言って良いほど組み込まれている、「沐浴の練習」をやってきました。
これは、大きさも重さも赤ちゃんにそっくりな人形を実際のお風呂(ベビーバス)と同じ環境の中で、沐浴させてあげるというものでした。
あらかじめ説明された手順に沿って、ガーゼで頭を濡らして、ベビー用せっけんを泡立てて洗ったりと、かなり本格的。
手順についても、ガーゼの使い方についても、おそらく実際に体験してみないとわからなかったと思います。
一般的に、赤ちゃんの1回の沐浴は概ね10分程度とされていますが、今回、時間を大幅に超えた上に手つきもおぼつかなく、見ててとても危なっかしい沐浴となりました(笑)。
最初なので当たり前といえば当たり前ですが、「まだまだ慣れが必要だな・・・」と、実感した瞬間でした。
妊婦体験で更なる苦労を体験!
実習がひと段落済んだところで、参加者の「旦那側」が、交代で「妊婦体験」をしました。
これは、出産間近の赤ちゃんの体重と妊婦さんのお腹の重さなどを合わせた、8kg程度のおもりのついたエプロンを着けるものでした。
これまで、日常生活の中で時たま妊婦さんを見かけて「大変そうだな・・・」とは思っていましたが、同じような状態を体験して初めてその大変さが分かりました。
まず、座った状態から立ち上がるだけでも一苦労。
体を傾けて手をつき、徐々に体を起こしていかないと立ち上がれません。
装着したまましばらく歩いてみましたが、ものの数分も経たないうちに足腰のだるさを感じました。
お腹に赤ちゃんがいる状態が、どれだけ体力的にキツいか身をもって感じた体験でした。
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また、妊娠中の体の状態はとても波があり、時期によって疲れやすかったり眠れなかったりと、体調の変化が激しくなります。
単に重いものを持つだけではなく、そのような不安定な中でお腹も重くなるため、とても大変だなと実感する限りでした。
おわりに
初めてのことだらけだった両親学級を終えてから約半年。
生まれた子供を実際にベビーバスに入れるようになって感じたのは、全くやっていないのと、一度でもやったことがあるのとでは全然違うということでした。
両親学級で練習した沐浴の感覚というのを、体が覚えている感じです。
もちろん、いくら両親学級で沐浴の練習をしたとはいえ、実際の赤ちゃんは予測不能な動きをするし、嫌がってギャン泣きもするし、人形とは全然違います。
ただ、「こんな感じだったな」と、気持ちに少しだけ余裕ができます。
これが全くの初めてだと、心身ともにどんなに疲弊したことか・・・と思います。
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現時点で妊娠数か月の方々は、もしかするとご自宅に両親学級の案内が来ているかもしれません。
もしも参加をどうしようか迷っている方々がいらっしゃいましたら、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
これまで知らなかった新しい発見が、いくつも出てきますよ!