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赤ちゃんに多いとびひの原因と治療法。注意することは?

2016/12/26

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赤ちゃんの肌はとてもデリケート。その分大人と比べて様々な皮膚病にかかりやすくなっています。特にとびひは、数ある皮膚病の中でも感染力が強く、頭を悩ませる病気の一つ。今回は、そのようなとびひの性質と原因、かかった時の対処法についてまとめました。

とびひとは

正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といい、虫刺されやあせもなどが原因でできた傷口に病原菌が入り込んで増殖し、それが体の様々な場所に広がっていく病気です。
火事の飛び火のように短い期間で全身に広がることから、このように呼ばれています。

とびひの種類

とびひは、大きく次の二種類に分けられます。

水疱(すいほう)性膿痂疹

主に黄色ブドウ球菌が原因で発症するもので、かゆみを伴う水ぶくれが特徴です。水ぶくれの色は初めは無色透明ですが、次第に膿を持つようになり、段々と色味がかかってきます。
厄介なのは、この水ぶくれは非常に破れやすいということ。引っ掻くなどして破れた後に染み出した液が体の他の部分に付着すると、そこで新たな水ぶくれを発症してしまいます。

また、原因となる黄色ブドウ球菌は私たちの皮膚や鼻の中に存在しています。普段の生活を送る分には差し支えないのですが、傷口に入り込んで増殖する時に毒素を出す性質があります。この毒素が、とびひを促進させる原因となってしまうのです。

痂皮(かひ)性膿痂疹

主に化膿レンサ球菌が原因で発症するもので、赤い腫れと厚いかさぶたが特徴です。この他、リンパ節の腫れや発熱などの症状が現れることもあります。

前述の水疱性膿痂疹は乳幼児に多く見られるものですが、こちらは年齢や季節に関係なく発症します。

とびひが疑われたら早期対処を!

とびひに感染すると強いかゆみを伴うため、患部を掻きむしってしまいがちです。特に赤ちゃんは、掻きむしった手で体の色々な部分を触るため、あっという間に全身に広がってしまいます。

また、全身性の疾患として、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(略称:SSSS)というものがあります。これは、黄色ブドウ球菌の毒素によって皮膚の表面がやけどの様に赤く腫れるもので、重症化すると肺炎や敗血症なども引き起こす可能性があります。

このように、とびひは時に生命を脅かす危険性も秘めていますので、赤ちゃんの皮膚が赤い、体を痒がっているなど、いつもと違う様子が見られたときには、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。とびひは基本的に医師の診察を受けたのち、処方された薬などを使って治していくこととなりますので、自己判断で薬を塗ってはいけません。まず病院に連れて行くことが、何よりも大切です。

とびひの治療法は?

とびひを治癒させるためには原因となる菌を除去することが第一ですので、主に抗菌薬やかゆみを抑える薬が処方されます。また、比較的大きめの水ぶくれについては、とびひの広がりを防ぐため中の液体の排出も行います。ご家庭では、処方された薬を患部に塗った後、清潔なガーゼなど(絆創膏は患部が密閉され、逆に症状が悪化してしまう可能性があるので使わない)で覆い、赤ちゃんが触れないようにしてください。
症状が軽ければ、1週間程度で治る場合がほとんどです。

とびひにかかっている時のお風呂やプール、保育園は?

お風呂

とびひにかかっている間は体を清潔にすることが大切です。泡立てた石鹸で患部を優しく洗い、お湯でしっかりと流しましょう。基本的に感染防止のためシャワーで済ますことが望ましいですが、もし湯船につかる場合には、家族皆が入った後にしてください。
また、お風呂から上がった後に使うタオルも、共同のものにしないよう注意してください。

プールや水泳

プールについては、完治するまでは禁止とするよう、日本臨床皮膚科医会や日本小児皮膚科学会が統一見解を出しています。症状を悪化させたり、他の子にうつす可能性が極めて高いので、しばらくの間はお休みし、治った後に思う存分連れて行ってあげましょう。

保育園

こちらは症状の度合いにもよりますので、基本的に医師の判断に従ってください。また、保育園側にもとびひにかかっている旨を説明し、許可が下りてからとなります。
登園できる場合には、患部をガーゼなどでしっかりと覆い、他の子への接触を極力避けるようにしてください。

普段から予防のための対策をしっかりと!

とびひにかかると治るまで時間を要します。普段接している中で赤ちゃんの体に傷を見つけたら、早めに治しておきましょう。特に夏は、虫刺されやあせもなどによって傷ができやすい時期なので、注意が必要です。

赤ちゃんのためにも十分なケアを行い、発症の防止に努めてくださいね。

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