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タバコが赤ちゃんに与える影響と実践すべき対策について

2016/12/28

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タバコの煙が体に良くないことは世間にも広く知られていますが、赤ちゃんは特にその影響を受けやすいと言われています。今回は、タバコが赤ちゃんに与える影響や、普段の生活において気をつけるべき点などをまとめました。

タバコが怖い理由

多くの有害物質を含んでいる

タバコの煙には、PM2.5や70種類以上もの発ガン性物質、一酸化炭素などが含まれています。PM2.5とは粒径が2.5マイクロメートル(2.5ミリメートルの1000分の1)の非常に小さい物質で、近年この物質の増加による大気汚染が問題となっています。人間が吸い込むと、あまりの細かさから肺の奥にある肺胞まで達し、肺炎や肺がんなどを引き起こす可能性が高くなります。

二次喫煙に留まらず三次喫煙も

タバコは、喫煙者が口にくわえる方とは反対側からも煙が出てきます。二次喫煙とは、この煙(副流煙)をタバコも吸わない人も吸い込んでしまうことをいいます。近年は、社会的にも二次喫煙による健康被害が懸念され、公共の至るところで分煙化が進んでいます。

また、三次喫煙とは別名サードハンドスモークとも呼ばれ、タバコの煙が消えた後も、残った有害物質を吸い込んで影響を受けてしまうことをいいます。タバコを吸う人が運転する車内やカラオケボックスにおいて、煙が無いにも関わらず臭いが鼻に付いた経験もあるのではないでしょうか。家の中では空気中のほか、壁やカーテン、衣服などに成分が付着しやすいので注意が必要です。

乳幼児が誤飲しやすい

煙のみならずタバコそのものについても、毎年乳幼児の誤飲事故としてニュースにあがっています。誤飲の原因となる色々な物の中でもタバコは特に影響を受けやすく、場合によっては命の危険も伴いますので、絶対に赤ちゃんの手の届く場所に置かないようにしましょう。

赤ちゃんに与える影響は?

タバコは赤ちゃんにとって様々な悪影響を与えてしまいます。タバコがもたらす主な疾患としては、下記のようなものがあります。

呼吸器障害

タバコの煙により喉や肺がダメージを受けてしまい、喘息や気管支炎、肺炎などに繋がりやすくなります。

低身長

成長ホルモンの分泌が阻害されることが原因で、赤ちゃんの身長の伸び具合が悪くなる傾向があります。また、妊娠中の喫煙も胎児に影響を与えてしまい、身長・体重が少ない状態や先天性の疾患をもって生まれる確率も高くなります。

小児ガンや白血病

タバコは多くの発ガン物質を含んでいることから、乳幼児期にガンを発症する危険もあります。この時期は体内の細胞分裂が盛んであるため、これらの病気にかかると速いスピードで進行していきます。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

赤ちゃんが何の前触れも無くある日突然亡くなってしまう病気です。これについてもタバコが関係していると言われており、両親がタバコを吸っている場合、その子供が乳幼児突然死症候群を引き起こすリスクは、吸わない場合に比べて10倍近くになるといったデータもあります。

ご家庭でできる対策

これまでタバコが与える様々な影響についてご紹介しました。赤ちゃんがこのようなリスクにさらされないためには、ご家庭においてしっかりと対策を行っていく必要があります。

禁煙する

最も大事なのは、パパやママがタバコを吸わないようにすることです。習慣になっている場合は苦労するかと思いますが、ニコチンパッチやニコチンガム、病院の禁煙外来など、禁煙の手助けをしてくれるものはたくさんありますので、赤ちゃんとご自身の健康のためにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。禁煙する年齢が若ければ若いほど、吸わない人に相当する寿命を取り戻せるとの研究結果も出ています。

ベランダや換気扇の近くでも吸わない

タバコの煙を部屋に充満させないようこういった場所で吸っているケースもあるかと思いますが、残念ながらあまり効果はありません。台所で換気扇をまわしながら料理をしていても匂いが部屋に漂ってくるのと同じ原理です。ベランダについても、煙に含まれる粒子は細かいため、例え窓を閉めていてもその隙間から家の中に入ってしまいます。

こうしたことから、タバコは家から少し離れた屋外で吸い、終わった後は10~20分程経ってから家の中に戻るのが望ましいでしょう。

外出先でも煙を避ける

赤ちゃんを連れてお出かけする時もあるかと思いますが、こういった時もできる限りタバコの煙に近寄らないよう意識しましょう。喫煙所の近くは通らない、ファミリーレストランでは喫煙席に近寄らないなど、ちょっとした心がけでタバコの煙を避けることができます。

タバコを誤飲したとき

赤ちゃんがタバコを誤って食べてしまった場合は、タバコに含まれるニコチンという成分によって急性の中毒を起こす危険があります。赤ちゃんが口に含んでいる事に気づいたらすぐに取り出し、残った葉などもすべて取り除いて口の中を綺麗にしてあげてください。

中毒症状はその度合いによって嘔吐や大量の発汗、痙攣や呼吸困難など様々ですが、いずれの場合も症状が現れたら救急車を呼ぶなどして、すぐに病院へ連れて行きましょう。

また、応急処置として水や牛乳などを飲ませる事は、ニコチンの体内への吸収を早めてしまうので避けてください。同様の理由から、灰皿に溜まっている液体を誤って飲んだ場合も、一刻も早く病院を受診しましょう。

周囲の理解と協力も大切

タバコの煙によって様々な影響が出ることがご理解いただけたかと思います。赤ちゃんを守るために自分たちでできることもありますが、家族以外の人達の理解を得ることも大切です。帰省などで顔を合わせる親族の中に喫煙者がいる場合は、不快な思いをさせない程度に説明し、なるべく赤ちゃんの近くで吸わないよう協力してもらうようにしましょう。
赤ちゃんが健やかに成長していけるように、できることから始めてみてくださいね。

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