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RSウイルス感染症の症状と治療法、予防のためにできることは?

2016/12/26

ef1b3e40a969261ca7aaec1e2b5e2d3e_s - コピーRSウイルスは数あるウイルスの中でも赤ちゃんが感染しやすいもののひとつです。名前自体はあまり馴染みがないかもしれませんが、2歳頃までにほぼ100パーセント感染するといわれています。
今回はそんなRSウイルスが引き起こす「RSウイルス感染症」について、症状や対処法などをまとめました。

RSウイルス感染症とは?

この感染症は空気が乾燥する秋から冬にかけて流行します。主な症状は発熱、咳、痰、喉の痛みや鼻水であり、風邪の症状と非常に良く似ています。

ほとんどの赤ちゃんは適切な治療を行うことで快方に向かいますが、1歳未満、あるいは生まれつき肺や心臓に疾患をもっている赤ちゃんは重症化しやすい傾向があり、肺炎や気管支炎などの合併症につながるおそれがあるため注意が必要です。

喘鳴(ぜんめい)から呼吸困難へ

症状が進むと、やがて呼吸をする時に「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」といった喘息のような音(喘鳴)を伴うようになります。これは、ウイルスが喉の奥や気管に入り込むことで起こる症状であり、さらに悪化すると呼吸困難に陥る危険もあるため、早急に治療を行う必要があります。
このような症状が見られたときは夜間でも病院に連れて行きましょう。

RSウイルス感染症の治療法は?

現在この感染症に対する特効薬はないため、各症状に応じた対症療法を行っていきます。熱がある場合は解熱剤、咳が出る場合は痰が切れやすくなる薬を処方されることが多いです。
ご家庭では、ウイルスの排出を促すため小まめに鼻水を取ったり、発熱による脱水症状を起こさないよう水分を飲ませてあげましょう。喉が腫れているときは処方された薬を塗るほか、部屋の湿度を適切に保つことで喉への負担が軽くなります。
風邪の症状のみであればおうちで安静にすることで良くなって行きますが、肺炎や気管支炎などが疑われる場合には、入院して治療を行っていくこととなります。

治るまではどのくらいかかる?

基本的に合併症もなく、症状が軽い場合には1~2週間で治まります。ただし、症状が出なくなってからも数週間は体内にウイルスが残るため、他の子供たちにうつさないよう配慮する必要があります。
保育園に登園可能かどうかはお医者さんに判断してもらい、保育園側にも状況を説明して許可をもらってからが良いでしょう。

予防するにはどんなことに気をつけたら良い?

RSウイルスは感染力が強く、周囲の咳やくしゃみのほか、ウイルスが付いた物を触ることで感染します。赤ちゃんは自分で動き回れるようになると色々な物に触るため、お出かけから帰ったら手をしっかりと洗ってあげましょう。そのほかにも赤ちゃんが使うおもちゃや床に敷いてある赤ちゃん用マットなどは、定期的にアルコール消毒をしてください。
また、パパやママも体調が優れなかったり風邪のような症状がみられるときには、赤ちゃんにうつさないようマスクを着用し、できる限り早めに治すよう心がけましょう。

感染症に関連した注射もある

RSウイルス感染症にかかるとウイルスの増殖を抑えるために「パリビズマブ」という抗体を注射する方法もあります。しかしこの注射は高額であるうえ、保険が適用できる赤ちゃんは早産や免疫不全、ダウン症の場合など条件が限られているので注意してください。
こうした制度の現状から抗体の注射を行わず、お医者さんに見てもらったあとはおうちで安静にしている赤ちゃんがほとんどです。

風邪と間違えやすいため日頃から注意を!

この感染症は風邪とよく似ていますが、両者はまったくの別物です。
赤ちゃんがママのおっぱいをなかなか飲んでくれなくなったり、発熱や咳がしばらく続いている場合には、RSウイルスによる感染症の可能性もあるので早めに小児科を受診してくださいね。

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