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赤ちゃんが喉頭軟化症!原因と対処法は?手術は必要?

2018/02/10

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喉頭軟化症(こうとうなんかしょう)という言葉自体を普段耳にする機会は少ないのではないでしょうか。これは乳児期によく見られる喉の疾患であり、症状の度合いによっては呼吸困難を引き起こす可能性もあるため、適切な処置を行っていく必要があります。

今回は、喉頭軟化症の概要と症状、対処法などをまとめました。

喉頭軟化症って?

喉頭軟化症とは、喉頭の軟骨が気道を圧迫し、呼吸に影響を与えてしまう病気です。

私たちの喉の奥には、「喉頭(こうとう)」という器官が存在します。これは気管の上側に位置しているため、空気の通り道のスタート地点とも言えます。

喉頭は、比較的軟らかい骨の一種である「軟骨」によって成り立っていますが、通常、妊娠初期の段階ではとても柔らかく、概ね妊娠5ヶ月目から8ヶ月目にかけて徐々に硬くなっていきます。

ですが、稀に十分な硬さまで発達しないまま、生まれてくる赤ちゃんもいます。

特に喉頭の上部を覆っている「喉頭蓋軟骨(こうとうがいなんこつ)」は赤ちゃんの気道を圧迫しやすいため、気道が狭くなることによって「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)を引き起こしてしまうのです。

現在、赤ちゃんの喘息や呼吸困難の原因は、大半がこの喉頭軟化症であると言われています。合併症として胃食道逆流症を併発しやすいため、母乳やミルクを吐き戻してしまうことも多くなります。

どのような症状があるの?

喉頭軟化症の症状は、赤ちゃんの呼吸がしっかりしてくる生後2週間から1ヶ月頃にかけて現れ始めます。

具体的には、前述しましたとおり、気道が狭くなることによる喘鳴が生じます。喘鳴は仰向けに寝ている時や泣いた時、授乳している時など、たくさん呼吸をしている時に顕著に現れます。

気道の圧迫具合が酷い場合は呼吸困難も引き起こし、体内の酸素不足によりチアノーゼが見られることがあります。呼吸がし辛い状況ですので、母乳やミルクをあまり飲まなくなる赤ちゃんもいるようです。

病院での対処・治療について

喉頭軟化症は生まれつきの疾患ではありますが、喉頭が発達するにつれて快方に向かい、通常1歳から2歳頃までに完治するケースがほとんどです。そのため病院でどのような対処を行うかは、基本的に症状の度合いによって異なってきます。

症状が軽度の場合

赤ちゃんに喘鳴が見られるものの、母乳やミルクをある程度飲んでおり体重も増加している場合は、特に治療を行わず経過観察となります。ご家庭では赤ちゃんの様子に気を配るとともに、定期健診では体重が順調に増えているか確認してください。

また、赤ちゃんをうつ伏せで寝かせると喘鳴が緩和する場合もありますが、胃食道逆流の発生につながりやすく、乳幼児突然死症候群を発症する危険もあります。赤ちゃんの寝かせ方については、必ず医師と相談してください。

症状が重度の場合

赤ちゃんが母乳やミルクをほとんど飲まず体重も増えない場合は、喉頭ファイバースコープ検査などを行い他の病気の有無を調べます。そのうえで喉頭軟化症が原因であることが判明すると、手術による処置を行っていきます。

内容としましては、声門上形成術や喉頭蓋固定術、症状によっては気管切開を行うなど様々です。

喉頭軟化症を悪化させないために

感染症の予防に努める

喉頭軟化症は、風邪やウイルスによる感染症にかかると症状が悪化することが多いため、日頃から家族全員で手洗いうがいを徹底し、なるべく人ごみを避けるなどして自己防衛しましょう。

万が一赤ちゃんに風邪の症状が見られたら、早めに病院を受診することをおすすめします。

赤ちゃんの予防接種についても、時期が来たら早めに受けておいてくださいね。

長時間の授乳を避ける

喉頭軟化症による喘鳴は、母乳やミルクを飲んでいる時に顕著に現れます。長時間の授乳は呼吸器に負担がかかりやすいので、あまりにも喘鳴が酷い場合はスプーンでひと口ずつあげるようにしてください。

喉頭軟化症と保育園について

もしも、保育園に入れる前のお子さんが喉頭軟化症と診断された場合、通常通り保育園に入ることができるのでしょうか。

これは結論から申しますと、受け入れてもらえるか否かは保育園によって様々です。

また、喉頭軟化症の症状の度合いによっても、変わってきます。

これまで述べてきましたように、症状が比較的重い場合や、風邪をひいた時は医師の診察が必要になることもあるため、特に大勢の子供を預かっている保育園では面倒が見切れない面もあるのだと思います。

また、例え無認可の保育園であっても地域の医師と連携し、子供の具合が悪くなったら保育士さんが連れて行くところもあると聞きますので、まずはお住まいの地域の保育園に直接訪問し、相談してみることが一番です。

長い目で赤ちゃんの成長を見守ろう

喉頭軟化症は症状そのものが命に関わることは稀ですが、治るまで1年から2年という長い期間を要します。この間は赤ちゃんの様子をしっかりと気にかけ、いつもと様子が違う時は早めに病院を受診することが大切です。

赤ちゃんと普段の生活を楽しみつつ、長い目で見守ってあげてくださいね。

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