ケガ・病気 赤ちゃん

乳幼児がかかりやすい!ヘルパンギーナの症状と対処法について

2016/12/27

46ab15aec6411bfa8d6a12e12726225d_s

ヘルパンギーナという言葉を普段耳にする機会は少ないのではないでしょうか。これはウイルス性の夏風邪のひとつであり、毎年夏になると乳幼児を中心に流行するため注意しておく必要があります。
今回はこのヘルパンギーナについて、原因や症状、対処法などをまとめました。

ヘルパンギーナの原因とは?

ヘルパンギーナは、比較的暑い時期である6月から8月にかけて流行します。原因となるウイルスには、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルスなどがあり、これらのウイルスの総称をエンテロウイルスといいます。
エンテロウイルスは感染者の唾液や便に多く含まれているため、同じおもちゃで遊んだり咳やくしゃみを受けることによって、感染する可能性が非常に高くなります。

症状はどのようなものか

ウイルスに感染すると、2~3日の潜伏期間を経て突然38度から40度の高熱が出ます。その後、喉の奥(のどちんこの周り)に直径数ミリ程度の白っぽい水疱が数個から数十個現れてきます。熱は3日程度で下がりますが、この水疱が破れて喉がただれる場合がほとんどで、強い痛みによって食べ物などが飲み込み辛くなります。ただれ自体は、1週間ほど経過すると次第におさまってきます。
ヘルパンギーナの症状そのものは危険なものではありませんが、稀に合併症を引き起こす例もあるため、注意深く経過を観察することが大切です。

ヘルパンギーナの治療

対症療法が基本

現在エンテロウイルスに対する特効薬やワクチンは無いため、小児科などで熱や喉の痛みを和らげる薬を処方してもらい、おうちで安静にすることが基本です。熱が下がって喉の腫れが落ち着くまでは、赤ちゃんを外に連れ出すことは急を要する場合を除き、控えてください。
また、赤ちゃんがヘルパンギーナにかかっている最中はうんちの中にもウイルスが含まれています。これによりパパやママも感染するおそれがあるため、おむつを変えた後は手をしっかり洗いましょう。

食事は喉越しの良いものを!

この感染症の一番辛い点は、喉の痛みによって普段食べているご飯や飲み物が飲み込み辛くなることです。既に離乳食を始めている赤ちゃんの場合は、お粥やうどん、ヨーグルト、湯冷ましや赤ちゃん用のイオン水など、喉への負担が少ないものを中心にあげましょう。果物は栄養補給の面では優れていますが、柑橘系のものは喉への刺激が強いため、症状が落ち着くまでは避けたほうが良いでしょう。
もし水分があまり取れない状態脱水症状が見られたら、すぐに病院を受診してください。このような時には点滴によって水分補給などを行う場合がほとんどです。

合併症に注意!

ヘルパンギーナにかかった時に併発しやすい病気に髄膜炎があります。髄膜炎は細菌が原因で発症する「細菌性髄膜炎」と、ウイルスが原因で発症する「無菌性髄膜炎」がありますが、ヘルパンギーナの場合は後者となります。発症すると40度近い熱や頭痛、嘔吐などが見られるため、入院して治療にあたる場合がほとんどで、点滴による水分補給や解熱鎮痛剤の投与などの対症療法を行っていきます。
ヘルパンギーナによる無菌性髄膜炎は後遺症を残すことなく治ります。もしヘルパンギーナを発症してから1週間以上高熱が続いていたり、繰り返し嘔吐する場合は、髄膜炎を併発している可能性もあるので再度病院を受診しましょう。

学校や保育園はいつから行けるの?

ヘルパンギーナは、インフルエンザなどの他の感染症と違って明確な出席停止の期間などは定められていません。基本的には、症状が落ち着いて数日経てば登園は可能になることがほとんどです。
ただ、お住まいの自治体や保育園によって対応は異なっており、場合によっては医師が発行した「登園許可証」の提出を求められる場合もあります。熱や喉の腫れが治まったら、念のためお医者さんに登園の可否について確認を取ると良いでしょう。

おわりに

ヘルパンギーナは普段聞き慣れない分、かかったらどうしようと不安になる方もいらっしゃると思いますが、適切な処置とおうちでのケアを行っていけば長引くことなく治ります。
赤ちゃんの様子がいつもと違うと感じたら、早めに病院を受診してくださいね。

-ケガ・病気, 赤ちゃん