ケガ・病気 赤ちゃん

赤ちゃんの肺炎について、症状と治療法、おうちでできるケアなどをご紹介

2016/12/28

122bce51439c6782f607afffc7a5d269_s

赤ちゃんは普段の生活の中でよく咳をします。理由としては喉の粘膜が大人と比べてデリケートであるため、空気中のわずかな異物が進入しただけでも敏感に反応するからです。

赤ちゃんの咳が一過性のものであれば問題ありませんが、何日も止まらない場合は肺炎にかかっている可能性があります。肺炎といえば命に関わるイメージがあるかと思いますが、早期に適切な処置を行うことで完治する病気ですので心配は要りません。
今回は、赤ちゃんがかかりやすい肺炎について原因と症状、治療法やおうちでできるケアなどについてまとめました。

肺炎とは?

肺炎は、細菌やウイルスが原因で肺が炎症を起こす病気です。初期には咳や発熱、食欲不振などが見られ、症状が風邪と非常によく似ているため注意が必要です。風邪だと思って病院に行ったら肺炎だった、というケースも珍しくありません。

肺炎の種類

肺炎は単発で発症する場合もありますが、多くが風邪をこじらせることによるものです。喉や気管支の腫れは風邪の症状のひとつですが、これらを引き起こす細菌やウイルスが肺の中に進入してしまい、増殖することで炎症に繋がってしまうのです。肺炎はその原因によって、主に以下のような種類に分類されます。

細菌性の肺炎

肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などが原因で起こります。肺炎球菌によるものは生後6ヶ月~4歳くらいの乳幼児が最も発症しやすく、症状としては38度以上の高熱や痰が絡んだ激しい咳が何日も続きます。胸痛や呼吸困難を併発するなど重症化しやすい肺炎で、症状が長引く場合は入院による治療を行っていきます。
黄色ブドウ球菌によるものは1歳未満の赤ちゃんに多く見られます。発症すると咳や呼吸困難などを引き起こし、進行すると肺に膿がたまる肺膿瘍(はいのうよう)になる可能性もあります。

ウイルス性の肺炎

1歳未満の赤ちゃんが発症しやすく、原因となるウイルスにはインフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、麻疹ウイルスなどがあります。発症すると激しい咳や発熱、頭痛、嘔吐などを引き起こします。
このタイプの肺炎の多くがインフルエンザウイルスによるものですので、流行期には手洗いやうがいを徹底するなど、感染を防ぐための対策が重要になります。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマという微生物が肺に進入して起こるもので、咳や発熱、全身の倦怠感などが主な症状です。合併症として気管支炎や中耳炎、副鼻腔炎などを発症することもあります。マイコプラズマ肺炎の大きな特徴は、咳が長期間(概ね2週間から1ヶ月)にわたって続くことです。治療はマイコプラズマを退治する抗生物質の投与を中心に行われます。

長引く咳には要注意!

肺炎にかかると、必ずと言って良いほど咳が出ます。初期症状は風邪との区別がつきにくい点が厄介ですが、風邪は発熱や咳が出ても数日で治まるのに対し、肺炎はこれらが1週間以上続きます。赤ちゃんの熱が下がらなかったり咳がなかなか治まらない場合は、肺炎にかかっている可能性が高いので早めに病院を受診しましょう。

肺炎の治療について

肺炎と診断されたら、原因となっている細菌やウイルスを除去するため抗生物質の投与が行われます。咳や発熱がひどい場合は、これらを和らげるために解熱剤や咳止め薬も用いられます。症状が軽い場合は通院治療となりますが、赤ちゃんが肺炎にかかった場合は数日間入院して治療を行うことが多いようです。
これらの処置を行っていくことで1~2週間で治るケースがほとんどですが、マイコプラズマ肺炎に関しては熱が下がった後も1ヶ月近く咳が残る場合があります。

おうちでできるケアについて

肺炎は風邪などと違ってすぐ治る病気ではないため、おうちでもしっかりとケアを行っていく必要があります。具体的には、赤ちゃんの喉に負担がかからないよう部屋の湿度を60%前後に保つほか、発熱による脱水症状を防ぐためこまめに水分をあげましょう。あげるものとしては母乳やミルク、湯冷ましなどが胃腸への負担が少ないのでおすすめです。スプーンを使って少しずつ、咳が落ち着いたタイミングを見ながらあげてください。

また、咳については日中治まっていても、夜になると咳き込み始める場合があります。咳が酷くて赤ちゃんがなかなか眠れない時は、枕やクッションなどを体に挟んで上体を起こしたり、やや横向きに寝かせてあげましょう。こうすることで咳による胸の圧迫が緩和され、呼吸が楽になりますよ。

徐々に普段の生活に慣らしていこう

肺炎は治るまである程度の時間を要する病気であり、長引く咳によって体力も消耗します。症状が治まり通院する必要がなくなっても、しばらくの間は呼吸器に負担をかけないよう、おうちの中での遊びに留めておいてください。しばらく経ったら、外をゆっくりお散歩することから始めてみると良いでしょう。
赤ちゃんが元気になって色々なことを思いきり楽しめるよう、じっくり時間をかけてケアしてあげてくださいね。

-ケガ・病気, 赤ちゃん